母乳とミルクの話

新生児、乳児期 comments(3) - カズ
母乳育児推奨している病院で赤ちゃんを産んだお母さんがよく悩んでいることがあります。

それは、ミルクを足すのはいけない事なのか、ということ。

母乳がよく出るお母さん達は、もちろんそんなことは悩みません。
乳腺炎になりやすいとか、別の悩みはあると思いますが。

最初から母乳がよく出ればいいのですが、特に初産の場合スタートがゆっくりな事が多い。
退院する頃になってようやく出るようになることもよくあることです。
それまでは、母乳があまり出てなくても、糖水を足したりしながら極力ミルクを足さないようにする病院が多いようです。

でも、その間に赤ちゃんの体重が減ってしまう。赤ちゃん

そこが問題です。
元々赤ちゃんは、生理的な体重減少といって生まれた時より体重が一時的に減るのが普通です。
でも、母乳もミルクも飲めずにいる赤ちゃんは普通より体重がさらに減ってしまう。その後、母乳がよく出て、赤ちゃんもしっかり飲めれば、十分体重も増えて問題ありません。でも母乳の出が良くなかったり、赤ちゃんがちゃんと飲めなかったりすると体重は十分増えないまま。
痩せた赤ちゃんになってしまいます。

そうなると、赤ちゃんは常にグズグズ言うし、お母さんも一日中授乳ばかりしていなくてはなりません。
病院は、とにかく吸わせれば出るようになるから、しっかり吸わせるように、欲しがったらいつでも飲ませるように言うことが多いようです。
それでも、母乳が出るようにになればいいですが、そうしても出ない人もいるのです。

お母さんは、母乳が出ないことで悩み、赤ちゃんが常にグズる事でストレスがたまる。
ずっと抱っこばかりで一日中授乳。これでは、他の事は何も出来ません。

母乳が出ても、赤ちゃんがちゃんと飲めない場合は、搾乳してあげる事もよくありますが、搾乳も時間がかかるし、頑張りすぎると手も腱鞘炎になってしまいます。
それを繰り返しているうちに、だんだん疲れがたまってきて、だんだんどうしていいか分からなくなってしまう。

こうなると、とっても辛い。

赤ちゃんの為の母乳なのに、気がつけば母乳に必死になるあまり疲れてしまって、赤ちゃんの事をきちんとみてあげる余裕がなくなってしまっていることも…。DoCoMo

でもね。
考えてみて下さい。

そもそも母乳は赤ちゃんが大きくなるために必要としているものです。
目的は、赤ちゃんが必要な栄養をしっかりとれて、きちんと成長発達できる事。母乳は、その為の一つの手段でしかないのです。
もちろん、母乳は赤ちゃんにとって一番いい栄養方法です。それは、否定するつもりはありません。
母乳は赤ちゃんのために作られているもので、消化吸収もいいし、免疫も含まれている。お母さんとのスキンシップにもなるし、わざわざ買ったり作ったりする必要がないので、手軽で経済的です。これに勝るものはない。

でも…
母乳が十分でない、何かの理由で母乳をあげられない、赤ちゃんが飲めない等、いろんな理由で母乳育児が出来ない事もたくさんある。いろんな理由で母乳をあげられなくて、それでも母乳にこだわる事は本当に赤ちゃんとって良いことなのでしょうか。

あくまでも、母乳は赤ちゃんが大きくなるための手段です。
もしそれがダメなのであれば、それを補うために粉ミルクがある、ということです。
母乳と粉ミルク、賛否両論あるところで考え方も様々です。
母乳が良いのはわかりきったこと。それに異論を唱えるつもりはありません。

でも、母乳で赤ちゃんが十分成長できなくて、母乳に必死になるあまりにお母さんが育児にストレスを感じているとしたら…
イライラして、赤ちゃんのことを可愛いと思えなくなっているとしたら…

それは、少なくとも赤ちゃんの為になっているとは言えません。
赤ちゃんが欲しがっているのは、母乳?それともミルク?
それは赤ちゃんにとってはどちらでも良いのです。お腹が一杯にさえなればそれで満足。赤ちゃん
母乳にこだわっているのは、お母さんの問題です。

別にミルクを勧めている訳じゃない。
でも、実際お母さん達と接している中で、母乳が十分飲めなくてお母さんがすごくストレスを感じていたり、赤ちゃんのことを余裕を持って見てあげられなくなったら…。
もしかしたら、赤ちゃんにとってそちらの方が大きな問題かも知れません。

どうしたらいいか迷ったら、母乳にせよ、ミルクにせよ、しっかり赤ちゃんが成長発達できるような、育児が楽しいと思えるような判断をしていただけると良いなと思います。
最終判断の鍵は、赤ちゃんにとって今本当に何が必要なのか、何が幸せなのか、ということだと思いますよ。ニコッ

助産師 カズ
 
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